社会保険庁は、つい先日、職員が改ざんの指導をしたケースは1件だけで、組織ぐるみではなく、職員個人の考えで行ったことを記者会見で表明していたが、実態は組織ぐるみだった。社保庁の嘘には慣ているが、これほど嘘をつき続けて、恥ずかしくないのだろうか。
今回、明らかになった約6万9000件という数字を見て、さすがの社保庁も、職員個人が行ったとは言えなかったのだろう。舛添厚生労働大臣は、保険料の着服の時には、「牢屋に入れる」と発言し、改ざんのケースでは、「うみを出し切り、処分する」と発言しているが、あまり実効性はなかった。
「改ざん」と簡単に言うが、これは立派な公文書偽造である。庁内の懲戒処分だけで良いのだろうか。改ざんが行われても、「受け取る年金額が少ないな」と分かるのは何十年も先のことで、その頃には、改ざんが犯罪であったとしても時効で、おそらく改ざん自体に気づかない人の方が多い気がする。
社保庁だけではないが、「役所に任しておけば、すべてが安心」と思えたのは、いつ頃までだったのだろうか。宙に浮いた年金など、一連の年金問題を見ると、社保庁は悪の集団のように思えてくる。社保庁は解体されるが、年金を扱う新しい組織の職員は、大部分が旧社保庁からの横滑り職員だ。
年金保険料を、天下りのための宿泊施設やレジャー施設の建設に、湯水のごとく、つぎ込み破たんさせた職員に、これからも年金を任せて大丈夫だろうか。不安は増すばかりだ。
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